top of page

紙什器とは?化粧品売場での役割と、アクリル什器との違い

紙什器とは、段ボールや厚紙で作る店頭販促用の陳列台です。化粧品売場では、ドラッグストアやバラエティショップのエンド・カウンター・棚上に設置されます。商品を並べながらブランドの世界観を伝え、購入の「最後のひと押し」をする役割があります。このページでは、紙什器の主な種類や設置場所、アクリル什器との選び分け、紙ならではの設計上の注意点を解説します。

紙什器とは

紙什器は、段ボールや厚紙を折り、抜き、貼り合わせて組み立てる陳列台です。表面には、商品名やブランドの色、キャッチコピーを印刷できます。

紙什器は、単に「商品を置く箱」ではありません。売場で目に留まるか、商品を手に取りやすいか、テスターに触れてもらえるか、隣に並ぶ競合商品と比較して選ばれるか。こうした点を考慮して設計し、購入の最後のひと押しをねらう販促ツールです。

リバティープロに最も多く寄せられるご相談も、「新商品のボックス紙什器を作りたい」というものです。紙什器に関する基本的な質問は、化粧品什器の基礎知識のよくある質問にもまとめています。

リバティープロの化粧品什器の制作全体は、化粧品(コスメ)の什器制作で紹介しています。

ボックス什器など、紙什器の主な種類

ボックス什器

ボックス什器は、箱の形をした紙什器です。棚の上やエンドに設置し、中に商品を並べます。新商品の発売に合わせて制作することが多い種類です。

ドラッグストアで展開するボックス什器・カウンター什器の標準的なサイズの目安は、次のとおりです。

  • ワイド:300mm

  • 奥行:230〜250mm

  • 高さ:300〜350mm

  • フロント渕(什器の前面の立ち上がり)の高さ:40〜50mm

  • 前垂れ(棚の前に垂らす帯状の部分)の長さ:70mm

これらはあくまで目安です。適切なサイズは、確保できる棚の面積や左右に並ぶ競合商品によって変わります。

そのほかの種類

レジ前などに設置する小型のカウンター什器(カウンター什器の制作)、吊り下げて商品を陳列するハンガー什器、テスターを置くためのテスター什器もあります。

紙什器が置かれる場所

紙什器は、売場で確保できるスペースに合わせて設置します。化粧品売場で多いのは、次の3か所です。

  • エンド:通路に面した棚の端

  • カウンター:レジの前など

  • 棚上:定番の棚の上段など

確保できる幅は、売場によって異なります。たとえば、ロフトのエンドで W900、ドラッグストアの上段で W600 といった例があります。設置場所の幅によって、什器の大きさや陳列できる商品の数が変わります。そのため、什器の形を考える前に、設置場所と確保できる面積を確認しておくことが出発点になります。

紙什器とアクリル什器の違い

紙什器とあわせて検討されることが多いのが、アクリル什器です。どちらを選ぶかは、次の順に考えると判断しやすくなります。

1. 設置する期間

新商品の発売や季節のプロモーションなど、期間を限って設置する場合は紙什器が向いています。一方、定番の棚やテスター台など、長期間設置する場合はアクリル什器が向いています。アクリル什器には、耐久性と透明感があります。

2. 展開する店舗数

多店舗で一斉に展開する場合は、紙什器が向いています。紙什器は軽く、配送コストを抑えやすいためです。また、印刷によって表現を自由に変えられるため、商品やキャンペーンに合わせた見せ方もできます。

3. 求める質感

紙だけでは、高級感の表現に限界があります。ただし、紙什器でもPET・箔押し・特殊紙を部分的に組み合わせることで、高級感を表現できます。加工の範囲やコストの考え方は、店頭で失敗しないためのよくある質問で説明しています。

紙什器を長く使いたいとき

紙什器でも、商品の重さや店頭で求められる耐久性に合わせて、補強材や厚紙、差し込み構造を加えられます。長期間の設置が目的であれば、アクリル什器も比較して検討します。

決めきれないとき

リバティープロのTEN-MADEでは、最小10台から紙什器を制作できます。大量発注の前に、実物を売場に設置して反応を確かめる方法もあります(TEN-MADE の紹介)。

アクリル什器の特徴はアクリル什器のメリットとデメリットで、制作についてはアクリル什器の制作で紹介しています。

紙什器ならではの設計の注意点

サイズと取り都合

紙什器は、印刷した用紙から部材を取って制作します。そのため、サイズが数センチ違うだけで、印刷の取り都合(1枚の用紙から部材をいくつ取れるか)が変わり、価格が変動することがあります。台数ごとの見積もりの比較方法や小ロットの考え方は、費用・ロット・納期のよくある質問にまとめています。

梱包と組み立てやすさ

紙什器は、店頭スタッフが組み立てて設置します。梱包を小さくすると運賃を抑えられます。一方、組み立てが複雑になると、店頭で捨てられたり、陳列されなかったりするリスクが高まります。そのため、運賃と実際に設置される確率(陳列率)のバランスを考えて決めます。詳しくはコスメ什器はなぜ設置されないのかで説明しています。

前垂れの扱い

前垂れのPOPは、デザイン上大切な要素であっても、店頭スタッフに外されることがあります。値札やバーコードのスキャン、売場での作業が優先されるためです。詳しくは「前だれPOP」が売場で生き残るための対策で説明しています。

売場の規定を超える大きさや、商品の詰め込みすぎも、店頭で起きやすい失敗です(店頭で失敗しないためのよくある質問)。

リバティープロの紙什器制作

リバティープロは、化粧品売場に特化し、紙什器の企画・デザイン・製造・発送まで対応しています。代表の福森眞二は、ドラッグストア勤務10年・化粧品会社の営業5年・印刷会社2年の経験を持ちます。売場・メーカー・制作の3つの立場から紙什器を設計します。

完成品の制作に入る前に、バイヤー商談で見せる什器のラフや売場のイメージを用意することもできます。棚面積・競合の什器・陳列数がまだ揃っていない段階でも、情報の整理からご相談いただけます(準備する情報は制作会社の選び方・依頼の進め方のよくある質問でも説明しています)。新商品の紙什器、バイヤー商談用のラフ、テスターを置ける什器など、構想段階からご相談ください。

ご相談から納品までの進め方は、制作までの流れで紹介しています。

執筆・監修:福森眞二(株式会社リバティープロ 代表)

ボックス什器とは何ですか?

箱の形をした紙什器です。棚の上やエンドに設置し、中に商品を並べます。化粧品の新商品の発売に合わせて制作することが多く、リバティープロへのご相談で最も多い種類です。

紙什器とアクリル什器は、どちらを選べばよいですか?

新商品の発売や季節のプロモーションなど、期間を決めて多店舗に一斉展開する場合は紙什器が向いています。一方、定番の棚やテスター台など、長期間設置する場合はアクリル什器が向いています。設置期間と展開する店舗数を先に決めると、選びやすくなります。

紙什器は、売場のどこに置かれますか?

化粧品売場では、通路に面した棚の端(エンド)、レジ前などのカウンター、定番の棚の上段(棚上)に置かれることが多くあります。確保できる場所や面積によって、什器の大きさが決まります。

紙什器を長く使いたいときは、どうしますか?

商品の重さや店頭での耐久性に合わせて、補強材や厚紙、差し込み構造を加えます。長期間の設置が目的であれば、アクリル什器も比較して検討します。

bottom of page