化粧品什器の制作会社を比較するポイント|印刷会社・什器専業会社・化粧品専門の違い
化粧品什器の制作会社は、大手印刷会社、什器専業会社、化粧品売場に特化した会社の大きく3つの業態に分けて考えられます。それぞれの得意分野を知ることで、違いを比較しやすくなります。どの会社が優れているかではなく、自社が何を任せたいかを基準にすると、発注先を選びやすくなります。このページでは、業態ごとの違いや、デザインを支給する場合と企画から依頼する場合の選び分け、化粧品専門の会社に依頼するメリットを整理します。
化粧品什器を作る会社の3つの業態
化粧品の店頭什器を依頼できる会社は、大きく3つの業態に分けて考えられます。
大手印刷会社
生産力があり、大規模な案件に強い業態です。依頼する際は、企画や売場の提案がどこまで含まれるか、担当窓口がどこになるかを確認します。
什器専業会社(什器の専門会社)
什器の構造設計と量産に強みがある業態です。依頼する際は、デザインや売場の情報を誰が用意するかを確認します。
化粧品売場に特化した会社
化粧品売場の事情を踏まえて、什器を企画する業態です。リバティープロはこの業態に当たります。商品やテスター、香り、水滴や清涼感の表現、隣に並ぶ競合の棚、バイヤー商談まで考慮して企画します。売場での「最後のひと押し」をねらう提案を得意としています。
3つの業態に優劣があるわけではありません。それぞれ得意な場面が異なるため、自社の案件に合う業態を選びます。なお、この分類はあくまで目安です。実際の対応範囲は会社ごとに異なるため、候補となる会社に直接確認してください。
比較するときは「何を任せたいか」から考える
発注先を比較するときは、会社の規模や知名度だけでなく、自社が何を任せたいかを整理すると判断し やすくなります。
仕様が決まっていて、その通りに作ってほしい
デザインも仕様も社内で決まっており、指定した台数を制作してほしい場合です。生産力のある会社や、構造設計・量産に強い会社が候補になります。
売場での見せ方から一緒に考えてほしい
どの売場に、どのような形で設置すれば商品を手に取ってもらえるか、企画から考えたい場合です。売場の棚面積や隣に並ぶ競合の什器、テスターの置き方まで踏み込んで提案できるかを確認します。化粧品売場に特化した会社が候補になります。
バイヤー商談の前から相談したい
完成品を制作する前に、バイヤー商談で見せる什器のラフや売場のイメージが必要な場合です。商談用のラフを事前に用意できるかを確認します。
リバティープロでは、この進め方を「エアー商談デザイン」と呼んでいます(制作会社の選び方・依頼の進め方のよくある質問)。
デザイン支給と企画込み、どちらがよいか
什器の制作には、社内や別の会社で作成したデザインを支給して制作だけを依頼する方法と、企画・デザインから依頼する方法があります。どちらを選ぶかは、什器に何を期待するかによって決まります。
デザインを支給する:ブランドの表現が社内で決まっており、制作だけを任せたい場合に向いています。
企画から頼む:売場で競合に勝つための形や、テスターの置き方、商談での見せ方まで一緒に考えてほしい場合に向いています。
リバティープロは、企画・デザイン・製造・発送まで一貫して対応しています。企画段階から関わることで、売場の情報を什器の形に反映できます。一方、データをすべて支給して制作だけを依頼する案件では、企画提案の強みを活かせず、お力になれない場合があります。
化粧品専門の什器会社に頼むメリット
化粧品売場には、ほかの売場とは異なる事情があります。化粧品売場に特化した会社は、商品やテスター、香り、隣に並ぶ競合の棚、バイヤー商談まで考慮して什器を企画します。リバティープロでは、次の点を踏まえて設計しています。
テスターの置き方:香り・テクスチャー・質感は、店頭でしか伝えられません。テスターに触れてもらいやすい位置や導線を考えます。
競合の棚との比べられ方:左右・上下に並ぶ競合の商品と什器を調べ、その中で選ばれる見せ方を考えます。
売場の作業との両立:前垂れのPOPは、値札やバーコードのスキャンの妨げになると、店頭スタッフに外されることがあります。売場の作業と両立できる形を考えます。
実際に設置されるか:組み立てにくい什器は、店頭で陳列されないことがあります。運賃と、実際に設置される確率(陳列率)のバランスを考えます。
リバティープロの代表・福森眞二は、ドラッグストア勤務10年・化粧品会社の営業5年・印刷会社2年の経験を持ちます。売場・メーカー・制作の3つの立場での経験が、こうした提案の土台になっています。専門の会社に依頼する理由については、化粧品什器の制作をプロに任せる理由でも紹介しています。
制作会社を比較するときに確かめたいこと
候補となる会社を比較する際は、同じ条件で話を聞くと違いを判断しやすくなります。
同じ売場の情報を伝える:確保予定の棚面積、競合の什器、陳列する商品数を、各社に同じ条件で伝えます。準備する情報は制作会社の選び方・依頼の進め方のよくある質問で説明しています。
見積もりは台数を変えて取る:100台・300台・500台など、複数の台数で見積もりを取ります。100台と300台で費用が大きく変わらない場合もあります。その場合は、同じくらいの予算で2か所に並べるといった選び方もできます。詳しくは費用・ロット・納期のよくある質問にまとめています。
実績の中身を見る:写真だけでなく、どのような課題に対して、どのような提案をしたかを確認します。リバティープロの事例はコーセー「雪肌精」の体験型什器演出で紹介しています。
現在の発注先に不満があり、乗り換えを検討している場合も、これまでのデータや什器の仕様を引き継いで相談できます(制作会社の選び方・依頼の進め方のよくある質問)。
リバティープロが向いている案件・向いていない案件
比較の参考として、リバティープロが対応しやすい案件と、お力になれない場合がある案件をご紹介します。
向いている案件
新商品の発売前に、売場での見せ方を強化したい
バイヤー商談で見せる什器のイメージが欲しい
テスターに触れてもらいやすい導線を作りたい
紙什器でも、ブランドの価値を損なわずに表現したい(紙什器については紙什器とは)
ネットで売れていて、これからドラッグストアに展開したい
まず10店舗ほどでテスト販売したい
向いていない案件
最安値だけで決めたい
データをすべて支給し、制作だけを任せたい
売場やバイヤーの意見を取り入れず、社内の都合だけで進めたい
検証の時間が取れないほどの極端な短納期
薬機法・景品表示法のチェックを軽視している
相談から納品までの進め方は制作までの流れで、化粧品什器の制作全体については化粧品(コスメ)の什器制作で紹介しています。
執筆・監修:福森眞二(株式会社リバティープロ 代表)
大手印刷会社・什器専業会社・化粧品売場に特化した会社は、何が違いますか?
大手印刷会社は生産力があり、大規模な案件に強みがあります。什器専業会社は、構造設計と量産に強みがあります。化粧品売場に特化した会社は、商品・テスター・競合の棚・バイヤー商談まで考慮した企画に強みがあります。業態に優劣があるわけではなく、何を任せたいかを基準に選びます。
化粧品専門の什器会社に頼むメリットは何ですか?
化粧品売場ならではの事情を踏まえて企画できることです。商品やテスターの置き方、香りや清涼感の伝え方、隣に並ぶ競合の棚との比較、バイヤー商談での見せ方まで考慮して什器を企画します。
デザイン支 給と企画込み、どちらがよいですか?
ブランドの表現が社内で決まっており、制作だけを任せたい場合は、デザイン支給が向いています。売場での見せ方や商談での見せ方まで一緒に考えてほしい場合は、企画からの依頼が向いています。何を任せたいかを基準に選びます。