ドラッグストアの店頭販促を成功させる「日焼け止め什器」の極意 「テスター前面化で売上を伸ばす最新VMD戦略」
- 3月27日
- 読了時間: 7分
夏のドラッグストア売場は、季節の変化がもっとも分かりやすく表れる場所のひとつです。気温が上がり、紫外線が強くなり、外出やレジャーの機会が増えるこの時期、店頭では夏商材を軸にした棚づくりが一気に加速します。
代表的なカテゴリーは、日焼け止め、ひんやり系スキンケア、ボディミスト、制汗デオドラント、冷感ヘアケア、虫よけ関連など多岐にわたりますが、なかでも圧倒的に主役感があるのが「日焼け止め」です。
日本の夏は日差しが非常に強く、通勤・通学といった日常シーンから、旅行やアウトドアなどのイベントシーンまで、日焼け止めの需要は極めて広範囲にわたります。そのため、各メーカーは熾烈なシェア争いを繰り広げ、ドラッグストアの店頭ではカウンター什器やハンガー什器を駆使した、視認性の高いダイナミックな店頭販促が展開されます。
しかし、ここ数年の夏棚を分析すると、単に商品数が増えているだけではない「構造的な変化」が見えてきます。それは、売場づくりの思想そのものが大きくシフトしているという点です。
1. 「並べる売場」から「触らせる売場」への転換
以前のドラッグストアにおける日焼け止め売場は、商品パッケージをきれいに整列させ、POPで機能(SPF値やPA値など)を補足し、必要に応じてテスターを脇に添えるという「陳列型」の見せ方が中心でした。
ところが現在は、その力学が完全に変わっています。最新の日焼け止め什器、店頭販促物、POPの設計において、ブランドが最も意識しているのは「どう並べるか」よりも「どう触らせるか」です。つまり、売場の主役が「商品単体」から「体験」へと移り変わっているのです。
この背景には、消費者の購買行動の変化があります。SNSで事前に情報を収集する現代の消費者は、スペック(数値上の性能)は既に知っていることが多いのです。彼らが店頭に求めているのは、「自分の肌に合うか」「ベタつかないか」「白浮きしないか」という、実体験を通じた最終確認です。
2. 実例から見る「テスター前面化」の衝撃
最新の売場写真や店頭事例を見ると、この変化は顕著です。共通しているのは、テスターを「補助的な存在」として扱わず、「売場の顔」として最前面に配置している点です。
ビオレUV:使用シーンを想起させるテスター配置
例えば、ビオレUVの売場では、ミストタイプの日焼け止めテスターが商品の前面にせり出すように配置されています。「塗り直しに!」という強烈なメッセージを添えたPOPとともに、テスターが最も目立つ位置に鎮座しています。
ここでは、パッケージの詳細を読む前に、まず「試せる」「シュッとしてみたくなる」という身体的な反応を誘発しています。テスターが見つけやすい高さに自立して配置されているため、生活者は迷わず手を伸ばすことができます。


ORBIS(オルビス):情報と体験のシームレスな融合
ORBISの売場では、大型の販促ボード(カウンター什器一体型)の中央にテスター本体を固定し、商品ビジュアルと一体化させる高度な見せ方が採用されています。
この設計の強みは、「高機能トーンアップUV」「シワ改善×美白」といった機能訴求の視線誘導の先に、そのまま実物テスターが存在することです。説明を読み、納得した瞬間に指先で試せる。この「理解から行動まで」の距離をゼロにする設計が、購買意欲を劇的に高めます。


by365:ハンガー什器を活かした「空中戦」
ハンガー什器を活用したby365の事例も秀逸です。通路側に突き出した縦長の販促ボードの正面にテスターを固定。これにより、棚の奥まで入り込まない通りすがりの客層に対しても「触れる接点」を創出しています。
「さらさらは正義だ。」というキャッチコピーと、実際に触れて感じる「さらさら感」がその場で合致する。これは、スペースの限られたドラッグストアにおいて、ハンガー什器の利便性を最大限に引き出した店頭販促の成功例と言えるでしょう。


3. なぜ今、日焼け止めは「体験」が重視されるのか
なぜ、ここまでテスター前面化の見せ方が増えているのでしょうか。その理由は、日焼け止めという商品の特殊性にあります。
日焼け止めは、見た目だけでは品質の差が最も伝わりにくいカテゴリーのひとつです。「SPF50+」「PA++++」「ウォータープルーフ」といったスペックは、今やどのブランドも標準装備しています。生活者が最終的に購入の決め手とするのは、以下のような**「使って初めて分かる感覚的な価値」**です。
のびの良さ(摩擦感のなさ)
肌なじみのスピード
霧の細かさ(ミストタイプの場合)
香りの心地よさ
塗布後の肌の質感(ツヤ感、トーンアップ具合)
これらは言葉や画像だけでは100%伝えることができません。日焼け止めは「説明される商品」ではなく、「体験されることで納得される商品」なのです。だからこそ、什器設計においてテスターをどう見せるかが、そのまま売上を左右する時代になったのです。
4. 戦略的「什器」の選び方:カウンター、ハンガー、アクリル
日焼け止め売場を構成する什器には、それぞれ明確な役割があります。単に商品を置く箱としてではなく、消費者の動線をコントロールする「装置」として使い分ける必要があります。
カウンター什器(定番棚・エンド展開)
カウンター什器は、ブランドの世界観を最も濃密に表現できる販促物です。棚の一段を丸ごとブランドエリア化し、大型の背面パネルやサイドパネルを設けることで、視覚的なインパクトを与えます。
テスターを固定する専用の「ステージ」を設けることで、高級感や信頼感を演出しつつ、試用率を高めることが可能です。
ハンガー什器(サイドネット・吊り下げ)
ドラッグストアの通路に面したサイドネットや、棚の端に吊り下げるハンガー什器は、ついで買い(クロスMD)を誘発する強力な武器です。
日焼け止めの場合、冷感スプレーや虫よけ剤の隣にハンガー什器で展開することで、カテゴリーを跨いだ接触を狙えます。ここでも「前面テスター」を採用することで、立ち止まる確率(アテンション率)を飛躍的に高めることができます。
アクリル什器(透明感と清涼感の演出)
夏商材、特にUVケア商品やスキンケア商品において、アクリル什器の活用は非常に効果的です。アクリル特有の透明感や光の反射は、「水」「うるおい」「清潔感」といった夏のポジティブなイメージを増幅させます。
また、堅牢性が高いため、多くの人が触れるテスター置き場としても実用的です。リバティ プロでは、機能性と美しさを両立したオーダーメイドのアクリル什器をご提案しています。
5. 成果を出す「什器・POP」設計の3つのポイント
求められているのは、「売場で機能する什器」です。成果を出すためには、以下の3つのポイントが欠かせません。
アイキャッチとアクションの連動目立つだけのPOPでは不十分です。「ここで試せる」「塗り直しに便利」「逆さでもOK」といった、次のアクション(テスターを触る、カゴに入れる)を具体的に促す言葉が添えられている必要があります。
メンテナンス性の考慮テスターが汚れていたり、空になっていたりすると、ブランドイメージは逆に損なわれます。店舗スタッフが補充しやすく、清掃しやすい構造に設計することも、長期的な販促効果を維持するために不可欠です。
設置環境への適合ドラッグストアの棚割は非常にタイトです。せっかく作った什器が「サイズが合わなくて置けない」という事態は避けるべきです。現場の棚の規格を熟知した設計が、展開率を左右します。
6. リバティープロが提供する「売れる」店頭ソリューション
夏のドラッグストア棚は、これからますます「体験型」へと進化していくはずです。日焼け止め市場の競争が激化し、機能の差別化が難しくなる中で、最後の勝負を分けるのは「売場での体験設計」です。
テスターを最前面に配置し、心理的ハードルを下げる。
適切な高さ、角度で「気づき」を与える。
POPと販促物を連動させ、「触る理由」を創出する。
リバティ プロは、こうしたドラッグストアの現場の変化を常にキャッチアップし、日焼け止め什器、店頭販促物、POP、カウンター什器、ハンガー什器、アクリル什器の企画・設計・製作を行っています。
今、メーカー様に求められているのは、単に商品を置くための什器ではありません。生活者が思わず手を伸ばし、商品の価値を肌で感じるための「体験のステージ」です。
夏の日焼け止め商戦を勝ち抜くための、攻めの店頭販促。そのパートナーとして、リバティープロは現場主義の什器づくりでお応えします。これからの販促企画では、ぜひ「何を並べるか」だけでなく、「どう触らせるか」を私たちと一緒に設計していきましょう。

リバティ プロへのご相談はこちら
最新のトレンドを取り入れた什器設計や、ドラッグストアでの展開率を高める販促企画について、専門スタッフが丁寧にお答えします。貴社のブランド価値を最大化する売場づくりを、企画から製作までトータルでサポートいたします。


