ハンガー什器、別名:吊り下げ什器は店舗にとって売り上げアップの嬉しいアイテムだったり、もしくは店のブランディングに合わなくて景観を悪くするから設置拒否されたり。。。 お店に合わせて提案できるようになるにはどこに気をつければいいのか?をまとめてみました。
ハンガー什器とは?
ハンガー什器、もしくは吊り下げ什器と呼ばれる「縦長で紐がついたサイドネットにS字フックを使って吊り下げられる什器」のことです。ハンガー什器に使われる紙は主にカード紙、コートボールなどを使って作られます。幅は300以下のコンパクトで細長いものが主流です。プラスチックのフックを使用することも多いです。
ハンガー什器と相性がいい化粧品は何?
ドラッグストアーやドンキホーテなどをみてみると、様々なアイテムがハンガー什器に採用されていました。
・色物の化粧品/リップ、クッションファンデ、アイメイク
・スキンケア/美容液、化粧水
・夏季/日焼け止め、制汗剤、汗拭きシート
・冬季/薬用リップ、ハンドクリーム
・ヘアケア/ドライシャンプー、ヘアオイル、ヘアワックス
ではこの中でハンガー什器と相性が良い化粧品は。。。
1位〈色物のスティック型/カラーリップ、リップグロス、アイメイク〉
2位〈季節もの/薬用リップ、薬用ハンドクリーム、日焼け止め、制汗剤〉
3位〈新発売、話題商品、強化商品、キャンペーン商品、CMプロモーション中〉
※リバティープロリサーチ部門調べ
ハンガー什器の坪単価を(店の都合で)考えてみた
ハンガー什器との相性がいい化粧品の中で、なぜ1位が色物のスティック型/カラーリップ、リップグロス、アイメイクなのか??
3つのポイントを全て押さえているのがこのアイテムなのです!
・横幅が狭い
・見た目が華やか
・衝動買いしやすい
ネットの広告やテレビのCM、雑誌やSNSで華やかに広告されている色物の化粧品。どこかで見たことのある華やかなアイテムを見た消費者は、買うつもりがなくても手にとって思わず衝動買いしてしまう。
さらに商品の横幅がリップやアイメイクなので細い。
そのためSKUも多く展開できて狭い場所でも単価が高く、お店側としても坪単価を高く見積もっているという考察です。
お店が求めているポイントは、サイドネットに引っ掛けた狭い什器でどれだけ売り上げを上げるか?
売り場面積×売り上げ=坪単価 を評価しているということです。
ハンガー什器パラダイス!ドンキホーテ、ドラッグならOK! バラエティーショップはNGの理由
ハンガー什器のパラダイスといえばドンキホーテ。
定番よりも吊り下げてあるハンガー什器のほうが目立っている印象のお店ですね。実はドンキホーテのコンセプトはまさに「宝探し」
足元から天井高く積み上げた圧縮陳列とワクワクする手書きPOP。ハンガー什器でぶら下がった商品をかき分けて店内を探検するあの感じ。
ドンキホーテのコンセプトとシンクロしているのがハンガー什器です。
そして郊外の広いドラッグストアーに多いのですが、定番だけの陳列だけではなく数箇所で陳列して今話題の商品を販売したい!というお店が採用しています。
ただバラエティーショップや都内の狭い狭小ドラッグストアーなどは、店舗のブランディングコンセプトで「通路を美しく見せる」「販促物で店をごちゃごちゃにしない」の決まりがある店舗は完全NGのところがあります。
ハンガー什器は定番棚よりも売れる?客動線と購買行動に見えてくる秘密
競合がひしめき合う定番棚に設置してある商品よりも、エンド什器横のサイドネットにちょこんとぶら下がっているハンガー什器のほうが実は売れている?
〈サイドネットのハンガー什器の場合〉
消費者の購買行動・購買心理を考えてみます。エンド横というのはメインの通路から定番の通路に入る時に必ずサイドネットの商品を見て、定番通路に入ってきます。
無意識の中で、「この通路にはこのカテゴリーの商品が並んでいるはず」と判断している材料がハンガー什器です。
〈レジ前のハンガー什器の場合〉
レジ前というだけあって、財布をちょうど取り出した時に見えるものは購買意欲がとても高い顧客心理になります。
レジ待ちの時に、何か他に買うものはなかったかな?とついでに買っておきたいという気持ちが強い時間です。
ここにハンガーが設置できると強いのですが、ほとんどが季節商材になってしいます。
※リップクリーム、ハンドクリーム、日焼け止めなど
ハンガー什器にテスターは必須? アイテムで変わる什器の仕様
ハンガー什器の役割は、数箇所で陳列して商品を目にしてもらう。興味関心の引き金を引いた後にテスターまで試してもらったら購買していただく確率が50%以上アップする。
では、どんな商品にもテスターを付ければいいのか?
実は今の店頭の傾向は、色物の商品が90%以上テスター設置。他のアイテムはあまりテスター設置していません。
色物のコスメは、一度お試しして色を確認してから衝動買いを誘発させるという一連の流れがあります。
しかし他の機能性化粧品やヘアケア商品は、衝動買いの動きよりも「納得」「インプットされている情報」の要素が多いため、色々な場所で何度か目にしてお店が推している商品なんだな。。。という流れから、電車の広告、SNSの広告、バス停の広告、友達が使っている、様々な要素が必要になりますのでほとんど目的買いに誘導するためのハンガー什器といってもいいのが現状です。
ですので色物ならテスターは効果的!という今のリアルなプロモーションの流れになっています。
ハンガー什器がカウンター什器に??SDGs無駄が省け変身する什器!?
化粧品メーカー様のリクエストに、ハンガーでも使いたいし、カウンターでも使える什器って作れないの?と聞かれる事があります。
これだけ什器ばかり作ってると、実はいろんなパターンのトランスフォーム型の什器を開発しています。
カウンター什器もハンガー什器もお店の要望や、メーカー様の戦略戦術に合わせてカスタマイズした什器を提案しています。ここから企業秘密なので詳しくはこちらまで!
ご一報お待ちしております!!
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