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【売場戦略】なぜハンガー什器は「雑然としているのに売れる」のか?リバティープロの共感設計

  • kanai010
  • 5 日前
  • 読了時間: 5分

更新日:2 日前

共感設計中の会議
共感設計中の会議

こんにちは。私たちはリバティープロです。


化粧品売場において、ハンガー什器(吊り下げ什器)は、ドン・キホーテやドラッグストアといった“短時間で多くの顧客が流れる売場”で、非常に高い効果を発揮する陳列手法です。狭小スペースでも回転率が上がり、しかも棚に並ぶ商品より高いコンバージョン率を生み出すという、売場のプロたちの間では常識ともいえるデータが存在します。


しかし一方で、メーカー様からは次のような声をいただくことも多くあります。

「たしかに売れるのは分かる。でも、雑然としてブランド価値が落ちないか心配」「紙什器は歪むし、反る。品質面の不安がどうしても消えない」


つまり、多くのメーカー様が直面しているのは、ハンガー什器そのものの良し悪しではなく、“知識がない状態で導入するリスク”に対する不安です。


リバティープロは、この「雑然としているのに売れる」という現象を、偶然や売場任せのマジックだとは捉えません。むしろこれは、顧客心理・購買導線・構造設計・素材選定といった複数の知識が積み重なることで再現される「戦略的な売場効果」です。


本稿では、ハンガー什器の高い売上効果がどこから生まれるのか、そしてリバティープロがどのようにそれを“再現可能な知識”へと体系化しているのかを解説します。



企業課題:なぜ「定番棚の1.5倍売れる」チャンスを逃すのか?


ハンガー什器の売場効果は非常に強力です。制作事例からも分かるように、通路の角やサイドネットのポジションは、定番棚と比べておおよそ1.5倍の購買率を生み出すと言われています。

にもかかわらず、多くのメーカー様が導入を躊躇してしまう。その理由は、決して「効果が分からない」からではありません。むしろ逆で、効果が大きいからこそ、失敗した時のブランド毀損リスクを恐れるのです。


ハンガー什器の知識の欠如
ハンガー什器の知識の欠如

● 不安①:品質維持に関する知識の欠如


特に紙什器の場合、「すぐ反る」「重さで垂れる」といった過去の経験がトラウマとなり、担当者様が自信を持って社内提案できないというケースが多くあります。品質が落ちた什器は、一瞬でブランドの印象を損ねかねません。


● 不安②:ブランド景観を乱す懸念


ハンガー什器は視認性が高い分、設計を誤ると売場の“雑然感”に巻き込まれます。ブランドの世界観を大切にしているメーカー様ほど、「本当に自社のブランドイメージと合うのか?」という心理的ハードルが生まれます。

このように、ハンガー什器に対する不安は、実は“知識が不足していることに起因”するものです。そこでリバティープロは、感覚的な判断ではなく、設計・検証・事例研究に基づいた「知識」と「仕組み」でこれらを解消します。



リバティープロの知識化されたハンガー什器の設計原理


ハンガー什器を成功させるためには、顧客の衝動心理と、現場の物理的条件の両方を理解した設計知識が欠かせません。つまり「ただ吊るす」だけでは成果は出ないのです。


■ 知識 I. 「衝動的な共感」を誘発する視覚的ロジック


ハンガー什器の強みは、動いている顧客の視界に瞬間的に飛び込むことです。この“数秒の勝負”が、通常棚では得られない強い購買行動につながります。


● 視覚的飛び出しの知識(認知度向上)


リバティープロは、通路幅、棚間距離、平均歩行速度といった店舗の環境データを基に、最も効果的な飛び出し角度や寸法をミリ単位で設計しています。これは、単なる経験則ではなく、店舗ごとのデータに基づいた再現性あるロジックです。


● 「群れ」をつくる知識(衝動性)


人は「多くの人が選んでいるもの」を無意識に選ぶ傾向があります。そのため、ボトルやサシェがまとまって見える“群れの密度”を意図的につくることで、

  • 「売れているみたい」

  • 「今買うべきかも」

といった直感的な共感を呼び起こし、購買行動を後押しします。

この「群れの設計」は、ただたくさん吊るせば良いわけではなく、重心位置・ばらつき・並び順まで調整した繊細な技術です。



■ 知識 II. 「耐久性」と「美観」を両立させる構造ロジック


ハンガー什器のもう一つの重要ポイントは、30日後も美しさと強度を維持できるかです。


● 強度とバランスの知識化


商品の重さ、フック素材、紙の繊維方向まで含めて、変化に強い構造を計算。リバティープロでは、短期的な“初日の強度”ではなく、

  • 湿度による影響

  • 紙の反り

  • 商品補充時の負荷

といった時間経過のシミュレーションを前提に設計しています。


● 「煩雑さ」を美観に変える知識


モロッカンビューティー様の事例では、什器裏側の白地が目立つ問題を「折り返し」「二重構造」「隠し補強」の組み合わせで解決。結果、360度どこから見てもブランドの世界観を損なわないデザインを実現しました。

つまり、売場が雑然としていても“ブランド価値が崩れない設計”は再現可能なのです。



リバティープロのハンガー什器タイプと知識資産


リバティープロが提供するのは、単なる「吊す什器」ではありません。

売場の目的や課題に合わせて、知識を適用したタイプを設計します。


ドラッグストアを熟知したリバティープロ
ドラッグストアを熟知したリバティープロ

最後に:ハンガー什器を「売上を証明する知識装置」にする


リバティープロにとって、ハンガー什器は“簡易的な陳列棚”ではありません。


顧客が衝動的に共感し、その瞬間の感情が売上として可視化される「仕組み」これこそが、私たちが再現性をもって提供している価値です。


「景観が乱れそうで不安」「紙什器だとブランドイメージが落ちるのでは?」

そんな不安こそ、リバティープロが最も得意とする分野です。


ハンガー什器の驚異的なコンバージョン率を、経験ではなく“知識として再現できる資産”に変えてみませんか。


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